地縛少年花子くん

はじめまして、事務員のMYです!

2021年10月から当事務所で勤務させていただき、ついにコラムを書くという仕事を頂きました。コラム執筆の仕事がある、と勤務当初に聞いたときはとても楽しみにしていましたが、只今、かなり緊張しています...どうか温かい目で見守っていただけると幸いです!


さて、本コラムで紹介させていただくのは『地縛少年花子くん』です。MYがこの作品に出会ったのは、アニメイトでした。色彩豊かな表紙に引き寄せられ、思わず衝動買いしそうになりました。しかし、「絵に騙されてストーリーが微妙だと嫌だなあ...」と、一旦アニメを視聴し購入を検討することにしました。一週間後、MYは自宅に『地縛少年花子くん』全巻をお招きしてしまいました(˘ω˘)✩


地縛少年花子くんの作者はあいだいろさんという方で、原作担当と作画担当のおふたりのことを指します。おふたりから生み出される絵とストーリー、それぞれの魅力の調和が、他にはない独特の世界観を生み出しており、この作品の最大の魅力であるとMYは個人的に考えております。絵は知っているけどストーリーは知らないという方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度アニメからでも視聴していただきたいです!

※これより下、地縛少年花子くんについてMYがいろいろな感想を書きますが、ネタバレを含みますのでご注意ください。


地縛少年花子くんのストーリーは、八尋寧々という主人公が、学園の七不思議である花子くんを呼び出すところからはじまります。花子くんに願い事を叶えてもらう代償として、寧々は花子くんの助手として働くことになりました。助手の仕事は基本的にはトイレ掃除などの雑用ですが、ときどき学園の怪異の問題に巻き込まれます。
 
花子くんは学園の七不思議として、ヒトと怪異の関係を正しく保つ役割を担っており、人殺しなどの暴走を始める怪異をおとなしくさせようと寧々と共に奮闘します。様々な怪異の問題を共に解決していく中で、寧々と花子くんはどんどん仲良くなります。しかし、ある日寧々は、花子くんは柚木普という少年で、生前に弟を殺していたという事実を知ります。

現代と過去、あの世やこの世、さらにはどこでもない世界との行き来が加速するストーリは、本当に見ごたえがあります。その中で、MYが特に好きな話である、エソラゴト(9巻~11巻)をほんの少し紹介させてください!

実は、花子くんを呼び出すことができるのは、あの世に近い者だけです。つまり、寧々が花子くんを呼び出したその瞬間から、花子くんは寧々の寿命が少ないことを知っていました。寧々が死んでしまわないよう花子くんは、人の望みを反映した絵の世界を作り出せる怪異、七不思議四番シジマメイの生み出した虚構の世界に寧々を閉じ込めます。


もし花子くんが柚木普として生きていて、寿命もない寧々とごく普通の高校生活を送ることができているならば...
そんなもしもが実現している幸せな絵空事の世界。このニセモノの世界を捨て、本当の世界に戻ることができるのか。
 夢のような世界と残酷な現実とのはざまで、花子くんと寧々は互いを想うあまりすれ違っていきます。
それでもまっすぐな寧々の姿に心打たれること間違いありません!

 結末はどうぞ漫画をご覧くださいね!


 ここまでお読みいただきありがとうございました!

(2022.05.22)

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