法律相談について

 前回(2019.04.14 弁護士費用について)に引き続いて、弁護士の敷居の高さの原因について考えてみようかと思います。日常的に弁護士と相談できる環境にいるのは、家族や友人が弁護士か、企業等の顧問弁護士くらいかと思います。そのため、ウィステリア・バンデル法律事務所に限らず「はじめて弁護士に相談した」という方が多くいらっしゃいます。そのうえで、おそらく相談者の方が相談に躊躇するのは、以下の理由かと思います。

1.こんなことで相談して、バカにされたり、怒られたりするのではないか。
2.難しい専門用語や法律の理屈を説明されて、理解できないのではないか。
3.弁護士に、自分の状況や心情を理解してもらえるだろうか。
4.弁護士って偉そうじゃないの?

 まず1ですが、たしかにそういう弁護士もいるらしいです。しかし、法律問題かどうかは聞いてみないとわかりません。「法律問題ではない」という結論であったにしても、法律相談それ自体を否定する理由にはなりません。また、相談時点では問題ないとしても、将来的な法律問題が発生する可能性があると弁護士が判断すれば、それについてもアドバイスができます(いわゆる予防法務的な相談になります)。
 むしろ、専門的な判断もなしに、安易に法律問題ではないと思い込んで、取り返しにつかないことになってしまうほうがよほど危険です。そのため、ウィステリア・バンデル法律事務所では、法律相談については門戸を広く開放しています。

 2ですが、たしかに説明の便宜上専門用語等の説明はします。しかし、ウィステリア・バンデル法律事務所は、もともと法学教育も行っていたことから、相談者の方に理解していただくよう心がけています。たとえば、(相談者にとって)身近な例におきかえたり、条文を一緒にみてもらったり、時には歴史的な経緯の話をすることもあります。もちろん、制度それ自体が相談者の納得いくものではないということもありますが、それでも丁寧な説明は欠かさないようにしています。

 3ですが、少なくとも「弁護士として」相談者の方と接する場合、なるべく相談者の方の心情は理解しようと努めます。それが弁護士自身の心情に反していたとしても、それだけで直ちに相談者を否定するようなことはしません。それは、法律問題になるということは、どうしても相談者の思いや感情が入るからです。ウィステリア・バンデル法律事務所では、そうした相談者の思いや心情を汲み取って法律相談に臨むよう努めています。

 4について、そういう弁護士もいるかもしれません。しかし、少なくとも私自身は、「弁護士だから偉い」などと思ったことはありません。こればかりは、実際の感じ方の問題なので、一度ご相談していただきたく思います。もっとも、私自身これまでたくさんの法律相談を受けてきましたが、今のところ「偉そうだ」という苦情が来たことがありません。

 ウィステリア・バンデル法律事務所では、なるべく多くの方に法律相談をしてもらおうと心がけてます。前回の費用の面もそうですが、もう少し弁護士の敷居を下げられないか考えていきたいと思います。
(2019.04.15)






 

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