ピアノの森16話と17話、19話感想・カイメイン

洗濯物を干そうとしたらベランダの窓に虫が大量発生していて、美しい桜を見る前に春の訪れを感じてしまった事務局のKです。
前回同様、一個人の独断と偏見の入り混じったただの感想なので、ゆるく読んで頂けると幸いです。

今日は前回の続きのピアノの森の16、17話、19話の感想をカイメインで書いていきます。多少、原作ネタバレがあるので、苦手な方はブラウザバックお願いします。

16話はレフ・シマノフスキ(以下レフ)の過去話回でしたね。パン・ウェイ(以下パンウェイ)のときも同じことを思ったのですが、カイしかり過去が重い子が多いですよね。つらい過去が感受性や表現力を高めているのだとしたら、美しい音色も物悲しく聞こえます。

さて、今回のメインはカイなので早速17話の感想に入りますが、とにかくピアノの音が美しい。観客の言うように目の前に菜の花が見える!とまでは言いませんが、鳥肌が立って動けなくなりました。私自身ピアノや吹奏楽やっていたので、クラシックを聞くのが好きでたまに聞きに行っているのですが、会場にいるわけでもないのに物音立てたら音色が損なわれる!と思わせてくれるほどあの空間に入り込んでしまいました。

超超ピアニッシモはまるで海底にいるような静かで寂しくて、でも冷たいだけじゃなくて命の源である海の温かさが伝わってきて、生で聞きたくなりました。恐らく発売されているであろうサウンドトラックを買うべきか、現在お財布と相談中です。

ピアノの森は1期から一貫して汚い大人の裏事情を描くといった薄暗い面に深く触れる作品ですが、カイはいろんな形で常識という名の不平等をぶち破ってきていて、その様はまるでヒーローみたいでかっこいいです。こんな素晴らしいピアノを弾くカイが一番好きなピアノは雨宮のピアノというのが奇跡だなと思います。でもカイの雨宮のピアノが好きという言葉は届かないのが何とも言えないですね。

19話はレフのやったことと謝罪を聞いても責めずにマイナスはプラスにするから!と返すカイが眩しいです。めちゃくちゃ落ち込んでいるだろうにどうしてあんな言葉を返せるのでしょうか。彼の心は名前の通り海みたく広すぎて圧倒されます。阿字野がカイに渡した鍵盤や投げかけた言葉など19話は胸に響くシーンが盛り沢山でしたが、一番好きなのは雨宮が扉を開けたカイに言った「手伝いにきた」という一言です。謝りたい、でもどうすればいい?と悩んだ雨宮が選んだ方法が言葉じゃなくてピアノというのが
彼らだからこそできるコミュニケーションですよね。原作では雨宮自身の葛藤やカイの謝罪も描かれていたところ、話のテンポのためか省かれてしまいましたが、その中で「手伝いに来た」という言葉を選んでくれたスタッフに感謝しかありません。あとピアノの音だけで雨宮だとわかるカイは本当に雨宮の音色が好きなんだなと、とてもあたたかな気持ちになりました。本当に仲直りおめでとう、カイ。

22話まで視聴済みなのですが、キリがいいので今回はここらで。
(2019.04.11)


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