ピアノの森15話と18話の感想・雨宮メイン

 寒暖の差が激しくて春が恋しい事務局のKです。前回同様、一個人の独断と偏見の入り混じったただの感想なので、ゆるく読んで頂けると幸いです。今日はピアノの森の15話と16、17話を飛ばして18話の感想を書いていきます。多少、原作ネタバレがあるので、苦手な方はブラウザバックお願いします。

 15話は1期からずっと迷い続けていた雨宮修平(以下雨宮)の覚醒回がようやっときましたね、感無量です。雨宮の背中を押してくれたアダムスキは第一次予選に落ちているにも関わらず、ずっと存在感が残っているのが凄いですよね。改めて「いい男」だよなとしみじみと感じています。
 雨宮は「勝つため」という大前提がありながらも、ずっと一ノ瀬海(以下カイ)のことを考えながらピアノを弾いているという印象があるのですが、その思いが伝わっているのかは定かではないですが、カイの一番好きなピアノは雨宮なのが面白いですよね。
 今までは雨宮が投げ捨てているラブレターを偶然カイが拾って読んでいるようなイメージだったんですが、今回初めて雨宮自身の意思で手紙を渡して、それをカイが受け取ることができた気がしてとても嬉しくなりました。そして賞状のためじゃなく、カイに聞かせるためにピアノを弾いた時にようやく自分のピアノを見つけて、自分のピアノを好きになる言えるようになったことが心の底から嬉しいです。ずっと掴めなかった大切なものをつかむことができた瞬間というのはどうしてあんなにも美しくて魅力的なんでしょうか。ですがこんなに感動した後に突き落としてくるところがまさにピアノの森って感じですよね。

 18話、雨宮は二次予選通過しないかもなとは思っていましたが、あのタイミングでカイがくるのはもう運命の神様に弄ばれてるとしか思えません。私はカイ目線で話を見てしまうので雨宮よりカイに感情移入してしまうのですが、雨宮も雨宮で苦しんでいるのが伝わってくるのがやるせないです。
 だがしかし雨宮よ、自分の言葉がカイに与える攻撃力を自覚しやがれと言いたい。
 そしていくら精神的にボロボロだったとはいえ、コンクール途中の人に負の感情をぶっちゃけるべきではないし
お前コンクール常連者だろ!と沢山言いたいことがいっぱいなんですが、それでも雨宮のことを嫌いになれないのが不思議なんですよね。
 1期からずっと彼が必死な姿を見てるのと、根本的に彼がいい子だからなんでしょうか。くそうと思いながらも、やっぱり雨宮かわいいに落ち着きます。あの情緒不安定状態はプライドがズタボロだったのもありますが、彼は自己肯定感が異常なまでに低いのがこじれる原因な気がします。その自己肯定感を低くしたきっかけがカイだから本当にややこしいなお前ら!という気持ちでいっぱいです。彼はもう少しカイに好かれていることを受け入れて欲しいですね…

 話は変わりますが、序盤に15話は雨宮回と書きましたが、正確には雨宮親子の回でもあるなと思ってます。他はピアニストとして雨宮の成長を嬉しく思い、感動している中、雨宮洋一郎(以下雨宮父)だけは自身のプライド面が強く表れつつも、「親」という立場だった気がします。ピアニストという立場だけなら雨宮の成長は嬉しいはずですが、親だからこそコンクールでは安定したピアノを弾いて賞を取って欲しい、息子のプライドを守らねば!となっている気がしました。それ以上に雨宮父の自己保身が働いている部分が大きいかもしれませんが、個人的にはそこに息子への愛も見えたのですれ違っていて切なかったです。
でも18話で無事和解してニコニコです。
 「雨宮よ、はやくカイのメンタルケアをしてやってくれ!頼む!」と脳内が騒がしくて感動の余韻は秒で消えましたが、とにかくニコニコです。

 感想の都合上16,17話を省いたので、次回は省いた分の感想を書こうと思います。では今日はここらで。
(2019.03.23)








 

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