年始の倒産

 ウィステリア・バンデル法律事務所は、個人だけではなく企業からの相談等も数多く受けています。その中で、年明け法律相談の多いのは、「得意先の倒産」です。年末年始の休みを終えて、仕事始めに年始の挨拶に訪問したら得意先が倒産していました、というものです。売掛金や貸付金等の回収もさることながら、「得意先に裏切られた」という心理的なものもあります。当事務所に相談に来られた中小企業の経営者の方の多くは、そうした怒りをあらわにしています(特に、付き合いが長い場合)。また、大きな得意先や未回収金が多額の場合、連鎖倒産の危険もあります。

 しかし、法的倒産ないしはそれに準ずる場合、多くは回収が期待できません。金のないところから回収することは、弁護士でも不可能です。もっとも、弁護士等法律家は、「金のないところからの回収方法」ではなく、「金のある第三者に対して、どういう法的構成で回収(請求)するか」ということを考えます。これは個別具体的事情によりますので、ぜひ法律相談をお願いします。

 そもそも論として、得意先倒産による被害を回避することが肝心です。上記のような年明け倒産事例は、遅くとも今頃から計画をしているはずです。多くの企業で、年末の休みに入ると思いますが、年末年始のこの時期こそ、得意先をきちんとマークしておくべきでしょう。しかし、年末の多忙、在庫を抱えて年越しをしたくない、などといった思いから、得意先に対する与信管理をおろそかにしてしまうこともあります。それは問題の先送りでしかなく、だから得意先が倒産して大慌てするわけです。

 当事務所の弁護士は、会社員時代から数多くの年越せなかった会社や、それで連鎖倒産した会社をみています。得意先の動向が怪しいと思ったら、迷わず弁護士に相談してください。
(2019.12.23) 

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